20年以上通っている山の上の喫茶店、今ではおばあちゃんも亡くなり息子さんだけに…
築50年以上経つその建物の階段には数々の人が通った足跡があった
1995年
高校一年生であったボクは野球部のグランド整備をするために毎朝6時に家を出ていた。
その日も同じように支度をして、母親は台所でお弁当を作っていた。
1月17日午前5時46分52秒
眼の前で大きな仏壇が宙に浮いた
それが倒れないように必死で支えていると、母親の声が聞こえた「大丈夫か!?」
地震が起きたことはわかったが、当時は地震よりも先輩のしごきの方が怖かったので、学校に向かった。
阪急電車はまだ動いていた。自転車に乗り換え、学校に着くと先生に「アホか!はよ帰れ!!」と言われた。
帰宅すると玄関ドアが閉まらなくなり、天井は歪んでいた。
2025年1月17日 あの日から節目の30年
人と未来防災センターに天皇皇后両陛下が来られた
到着される1分前を知らせる警察車両
その瞬間、すべての警察官が脱帽した
そして
震災の式典で陛下は「祈ります」と仰った
天皇陛下は誰のために存在するのか、象徴とは何か…すべての答えがわかった気がした
沿道でそれを手渡され、冷えた空気を大きく吸い込み吐くことを忘れて、両陛下を待ちながら思った
「俺は日本人なんだ。日本のためにやらねば。」と…
足跡とは意志だ。