2024.04.16あらたか

【hanare伊丹】お花見②:とてもたいせつなこと

なかなか自分の望みを口にすることが少なく、我慢強いMさま。
泊まりの日の夜、「明日、お花見にお連れ出来たらと思っているんですが、どうですか?」とお誘いすると、「私、こんな身体になってしまってから、外に出掛けることもなくなって…。うれしいわ。楽しみにしとく」とおっしゃって、お休みになられました。
そしてその翌日――。「お花見にうってつけのいい場所があるんですよ、行きましょう!」と隠れ家的なお花見スポットへ向かいました。

満開の桜の木々、色鮮やかな花の色、伊丹空港の飛行機の離発着が見える展望台。
その素晴らしい景色を眺めながら「いい所に連れて来てもらって、ありがとう。外の空気がおいしいわ、いつまでもこうして居られたらいいのに……」とつぶやかれたMさん。その言葉を聞いて、私たちはふと気付かされました。

どんなハンディキャップを抱えていても、外に出掛けることを諦めさせてはいけないということを――。
高齢者と外界とを繋ぐ橋渡し役を果たすことが我々の役割であり、声にならない心の声を丁寧に汲み取る必要性があると思ったのです。
Mさまから学んだこの重要な教訓“諦めさせない”というメッセージを胸に、Mさんと同じ景色を眺めながら教えていただきました。とてもたいせつなことを……